ショートステイと訪問介護の2つの事業を始めることにした。時期は最短で。
その意義を知ってもらうことで、意欲的な人と一緒に仕事が出来れば嬉しい。
そして今回は訪問介護、次回ショートステイについて書く。
最近はブログ書く→You Tubeで喋る→やる、の流れになっている。
アウトプットをすることで頭が整理され、やるべきことをやるいい流れになっている。大変ではあるけれど…
この新規事業に関する動画はこちら。
新規事業【訪問介護】の意義
新規事業を始める最大の目的は、「知的障害者の暮らしを支える」ことだ。これに尽きる。
暮らしを支えると言うとグループホームもあるが、小集団でも馴染めない人がいる。
その中でも特に”強度行動障害の状態にある人”の暮らしを支援したい。
一定の条件を満たすと知的障害者も重度訪問介護事業を利用できるのが、居宅介護支援との大きな違いだ。
重度訪問介護では、
- 身体介護
- 家事支援
- 見守り
これらのサービスを在宅で、すなわちマンツーマンで支援ができる。見守りが出来るのも特徴だ。
先日広島市のある区役所に、僕がこの方法で暮らしの場を提供したいと考えている方が、どれだけの支給決定が出るか試しに聞いてみた。
すると、生活介護・ショートステイなどの他福祉サービスも使いながら、重度訪問介護も305時間出るという回答をいただいた。
この方の場合、それならなんとかなると思った。
これは自治体によって差があるっぽくて、広島市は支給量が多い方みたいだ。
その人たちの新たな選択肢として、在宅で”重度訪問介護サービス”を提案したい。
小規模多機能型居宅介護のイメージ
介護保険サービスの小規模多機能型居宅介護(以下、小多機)をご存知だろうか?
画像の通り、宿泊・通い・訪問介護。これらを一体でサービス提供するのが小多機だ。
これ自体が一体的なサービスなので、同じスタッフが宿泊・通い・訪問介護、すべてに対応する。
なので在宅での様子を知っているスタッフが、宿泊時の夜勤をすることでご利用者が安心できることもあるだろう。
通いを知っていることで話が弾むこともあるだろう。
これらがご利用者にとってのメリットなのだ。
これの障害者版を作ろうとしている。
とはいえ障害分野に小多機みたいな一体型サービスはないから、それぞれを勝手に作るのだ。
今でもグループホームを提供することで暮らしの場を提供しているのだけど、その選択肢が増やせる。
当社がやる意義
訪問介護事業所は近隣にもたくさんあるのだから、わざわざ当社でやらなくてもいいのでは?とも考えた。けど、
- 法人内で事業所を越えての人材共有で、安定的なサービス供給
- 事業所間の情報共有で質を確保
主にこの2つの面でご利用者にとって有益だと考えた。他事業所頼みではいつ開始できるかもわからない。
当社はこれまで施設系ばかり展開し、ここにきてわざわざ訪問介護事業を立ち上げるのは、少し施設系の限界も感じているところだ。
理由は第一章で書いた通り。
もう一つ、当社がやる意義
もう一つは当社グループホームご利用者の「余暇活動の充実」を図りたい。訪問介護事業では、
- 移動支援
- 行動援護
といった外出支援も提供できる。
現在うちのグループホーム利用者の中にも、ヘルパーさんと外出をして買い物やランチなどを楽しんでいる人がいる。
しかしどこの事業所も人材不足で、ご利用者にサービスを利用できないことがある。
中にはご利用者の状態で、開始時間と終了時間がはっきりと決められない人もいる。
サービス提供当日に「やっぱ行かない」「帰るのにとても時間がかかる」ことで利用ができない人もいる。
同法人内であればここら辺をある程度許容できるし、慣れたスタッフであればその”状態”にならないこともある。
募集要項
最初に募集する人数は社員2名。この2名が事業所の軸となってもらう予定だ。
内1名は、
- 強度行動障害の状態にある人の支援に就いたことがある
- サービス提供責任者の要件を満たす
- 後進の指導が出来る
これらが必須条件。さらに当社の規定で「10年以上の経験があれば年収440万以上」は約束します。
勤務形態は3つのシフト制で考えている。
- 7:00〜16:00
- 9:30〜18:30
- 16:00〜9:00
でもこれはやりながら変わる可能性が高いことを承知しておいてほしい。
細かいことはこれから考えるけど、他給与については今の賃金規定を踏襲する。
僕は経営指針の一つに「必要以上の利益を残さず介護スタッフに還元する」がある。
みんながどうかわかんないけど、僕はこの事業立ち上げにとても意義を感じている。
だから立ち上げメンバーには最大限還元できるように経営努力をします。
終わりに
今から訪問介護事業を立ち上げようなんて人、僕の周りにはあまりいない。
反対に、時期を見ながら縮小していこうって人はいるけど。
でも障害者に限らずお年寄りも、”住み慣れた地域で暮らす”にはこの事業が不可欠なのだ。
そして色んなことを経験した玄人が魅力を感じる事業でもあると思ってる。
もう一つ、当社が訪問介護事業をやる強みがあった。
僕のバックボーンが訪問介護だということだ。
例え浅くても、僕の歴史とともに今の行動やアイデアが生まれているのである。