当事業所で不適切な支援と思われる事案が発生した。
行政にも通報・報告済みで結果を待っているところである。
そのご利用者には大変申し訳ないことをした。
謝って済むことではないけど誠心誠意、対応していこうと思う。
そして会社として、繰り返さないための具体的な対策を考えてみた。
最新記事も参考サイトとしてあげておく。
※参考サイトに書いてある「専任の虐待防止担当者の設置」は兼務を想定していると思うが、当社の専任スタッフは専従である。
改善ポイント3つ
- ① 虐待防止の専任スタッフを配置
- ② “やむを得ない身体拘束等を止めるため”の検討会議を毎月開催
- ③ 定期的なスタッフの個人面談
今回の一番大きな改善点は「虐待防止の専任スタッフ配置」だ。
適切な支援が行われているか社内の第三者の目でチェックすることが狙い。
専任スタッフには虐待防止や不適切支援に関する研修を受けてもらい、現場へフィードバックしてもらう。
すべては難しいだろうが検討会議にも参加。
管理者等が行う個人面談のフィードバックも受ける。
専任の責任者を配置するメリット
- ご利用者、スタッフの満足度が高まる
- 虐待や不適切支援が起きにくくなる
つまり長期視点で活きてくるはずだ。
専任スタッフもその業務に集中できることはやりやすいと思われる。
第三者の立場から関われるのも大きい。
スタッフも直属の上司に言いにくいことがある場合、第三者なら話しやすい一面も期待できる。
これまでは現場スタッフ以外の雇用は最小限にするよう努めてきた。
だからITも掃除ロボットも福祉機器も駆使する。
今までと方針転換になるけど、そんな課題を抱えた会社を経営するために起業したわけではないのだ。
課題は成果がわかりにくい
声が上がっていないから不適切な支援は起きていない、とは言えない。
声が上がりやすいようにこの対策を取るのだけど…
アンケートは取れるかもしれない。
まだみんながわかるような”納得解”は見い出せていないので、いろんな人に相談しようと思う。
専任スタッフにとっても、「虐待や不適切支援が起きていないのはあなたのおかげだ」
と言われてもモチベーションの上がるものではないかもしれない。
しかしここは僕がしっかり評価して、達成できた暁には感謝を伝えようと思う。
誰も責めていないのはわかってほしい
僕も不適切な支援と思われる対応をしたことがある。
本人とっては難しい課題設定をして、それに”取り組ませて”しまったことがある。
結果、うちの事業所の利用を止めることになった。
送迎車に乗ることが難しい人を、時間を理由に無理やり乗せたこともある。
それが初めてではなかったのに、そうなったときの支援計画が足りなかった。
自己弁護をしたいわけじゃないけど、誰だって間違いや失敗はある。
- 学びが足りなかった
- 認識が甘かった
- 周りのスタッフや他事業所の意見を聞けばよかった
もし何かあっても出来ることはたくさんある。
虐待や不適切支援は法律で禁止されたり、統計が取れるほどの事例がある。
それは誰もが陥る可能性があるとことを意味している。
今回行政に通報をするという正常な手順を踏ませてもらったが、本人を責めているわけではない。
虐待防止法に定められている通報義務を全うしただけなのだ。
個人が悪いわけでは無い。
人は学び行動すれば必ず変われる。約束する。
会社とは仕組みである
これまで経営に関する本を何冊も読んできたけど、すべての本に書いてある。
会社は仕組みだと。
そして仕組みを作るのが社長の仕事だとも書いてある。
虐待や不適切支援が起きない仕組みは、マニュアル化できる可能性は皆無っぽいけど、起きにくい仕組みは出来そうだ。
これから専任スタッフと話を詰めて、目標と目標値を設定しようと思う。
終わりに
【虐待防止・不適切支援ゼロ】に関することが形になるまで、この業務を僕の最優先行動にする。
あらゆる角度から学んで会社にフィードバックできるよう、仲間の力も借りながら学びます。