前編はこちら
何事にも一生懸命なYさん
人は誰でも誰かの役に立ちたいと思っている。
この方も強くそう思っていると感じる。
元々は一般就労をしていたが、病気により介護が必要な状態になり今はリハビリに励んでいる。
この方の”好き”は、家族、料理、アニメである。
そこで調理を手伝っていただくことを考えたスタッフがこんなものを見つけてきた。
病気等で麻痺になった方でも調理が出来るように作られた調理器具。
日中ホームで過ごす時はリハビリを兼ねた”役割”を担っていただいている。
- 「Yさん、えのきをほぐしてくれてありがとう!」
- 「今日の晩ご飯はYさんも手伝ってくれたんだよ」
リビングにはそんな会話が流れる。
Yさんはいつも気持ちがポジティブで、前向きな姿勢と行動でスタッフを感動させてくれる。
Yさんの”また働きたい”が叶うように、僕たちはサポートするのみである。
以前Yさんに出演してもらった、福祉用具の宣伝動画はこちら。
中古介護用品店ファニーのYou Tubeチャンネル
慣れない環境からスタートしたAさん
Aさんはグループホームに入居した当初、いつも気を張ったような表情をされていた。
慣れない環境に身を置き不安だったのだろう。
居室の清掃なども含めて拒否したり、自分が「あーしたいこーしたい」ばかりが強く出ていた。
しかし時間が経つにつれて、居室の清掃をさせていただけるようになり、色んな支援を受け入れてくれるようになった。
たまにしか行かない僕から見ても、声色や表情が和らいだのが明白で、違う人を見ているかのようだった。
次は何がしたいのだろう?
新しい何かが出てきたら、出来るだけ応えてあげたいと思うばかりだ。
終わりに
僕の出身は訪問介護。1:1が基本の介護サービスである。
だからかもしれないけど、個別ニーズに対応することは大切にしている。
ご利用者を集団の中の1人にしてはいけない。
特にグループホームなんてのは一緒に過ごす時間も長いんだし、なにやったっていいのだ。
誰だって僕たちと同じように、”やりたいこと”や”行きたい場所”があるのだから。