2018年〜2019年にかけて僕は対人関係でとても悩んだ。
こんなに悩むくらいなら会社を辞めてしまおうと思っていた。
僕の場合「辞める」とは会社を解散するか、社長を誰かに任せるか、売却することになる。
そんな時期に出会った「嫌われる勇気」という本でその悩みには整理がついた。
それでも今のように「もう一回頑張ろう」と思い始めたのはもっと後である。2021年頃かな。
すべては「僕自身が選んだ」ことである。
その実体験と僕がその本で解釈した内容をブログにしておく。
虚勢と過信
僕はこの事業に精通していて、イチ就労支援事業所の障害者の仕事を作り出すことは簡単に出来ると思っていた。
就労支援をうまく経営し、スタッフもご利用者も満足度の高い事業運営が出来ると思っていた。
国が定める平均工賃など簡単に超えてさらにもっといけると、僕は思い込んでいた。
しかし2018年頃からうまくいかないことが増えてきた。
もっと前から予兆はあったんだけど、僕はまっすぐに見つめて適正に判断できていなかった。
虚勢、過信、勉強不足が重なり悪循環に陥っていた。
モメた
2018年から就労スタッフと僕の関係性が良くなかった。
意見がぶつかり合うのは大歓迎だけど、そんな感じではなくそれぞれが違う方向を見ていた。
そんな中でも僕はうまくいく”イメージ”だけを追いかけ就労継続支援A型も開設した。
何度もシュミレーションをしたので大丈夫だと思い込んでいた。
しかし数字とどれだけ当社が優位であるかのシュミレーションだけで、違う方向を見ているスタッフの気持ちは無視していた。
「成功すれば納得するだろう」と。
しかしそんな状態でうまくいくわけもなく、簡単に言うとモメた。
赤字で事業を運営する価値
赤字の事業に存在意義はない。
将来挽回できるのなら、”戦略的赤字”だとしたらいいと思う。
例えば3Dプリンターで人口培養肉を作る研究だけで、現状売上ゼロなのに上場しているイスラエルの会社がある。
売上がないのに上場して資金調達できるのは、将来挽回するとみんなが期待しているから。
話を元に戻す。
赤字の事業に価値はない、色々な勉強をする中で僕はそう解釈した。
当時も今も、この考えに変わりはない。
赤字の事業には継続性がなくユーザー(ご利用者)に不利益を被ることになる。
そもそも必要とされてないから利益が生まれないか、もし必要とされてるなら訴求がうまくいっていない。
そして2019年、就労継続支援A型もB型も両方閉鎖した。
7年間で約3000万円の赤字だった。
人生で一番落ち込んだ時に出会った本
僕はどちらかというと神経質ではなく、無頓着で細かいことは気にしないタイプで、人間関係で悩むことなどないと思っていた。
人間関係で悩んでいる人に「あなたみたいに色んなことが気にならないのが羨ましい」と言われたこともある。
皮肉交じりかもしれないけどスルーした。
それがいざ矢面に立つと、人間関係に悩み冒頭に書いたような精神状態になった。
そこから解放されよう、どう解釈しようかと、悩んでいたところ「嫌われる勇気」に出会った。
泣きながら読んだ。
終わりに
次のブログでは嫌われる勇気に書かれていたことと、それを僕がどう解釈して、対人関係の悩みを遠ざけることができたかを書く。
今また本を読み直している。
今は充実していて悩んでいないし、これからもたぶん対人関係で悩むことはないと思う。
そう選んだから。