僕はこの業界の支援者、管理者、経営者としても、ある程度の知識と経験はある方だと自負している。
業界経験10年以上、支援イメージもできる、バックヤード管理、マネジメント、IT知識、経理、効率的な家事の方法や生活習慣まで…
ありとあらゆることを知れば知るほど「べき論」が増えてくる。
自分の中の理想が出来ることは良いことなのだけど…
こうあるべき!
知れば知るほど、学べば学ぶほど自分の中の理想が生まれてくる。
「これはこうあるべき」「これってこっちの方が良くない?」
多岐にわたって理想像がわかる(つもり…)ので、現実とのギャップが許せなくなる。
自分の中の型が出来るのはいいことだと思うけど、相手の今までの努力や、そう感じていない人、を知ろうとしなくなってしまう。
「べきべきべき」がどんどん増えていってしまう。
シンプルに引かれる
一時、僕はこれに陥っていた。
「介護の勉強ばかりしていたらダメかも…」
と将来を不安に感じて色々と勉強し始めた。
不動産、経営、IT、プログラミング、スマホで便利な機能など…
特に格安スマホ、ネットバンキング、ネットショッピングを使わない人が理解できなかった。
何人かに如何にそれらが有益か、プレゼンという名の押し付けをした。
見事に引かれた。
世の中には「変わりたい人」と「そうでない人」がいることはどの本にも書いてなかったんだ。
加点方式にする
とはいえ仕事をしている以上、業務に対する評価は避けられない。
そして何かを批判する時、だいたい思考回路が減点方式になっている。
「ここがよくない」「その業務は非効率だ」
最短距離が見えてしまうからこそ、最良の方法からの減点方式を取ってしまう。
しかし、ふっと思い留まることが出来たら加点方式に切り替えよう。
- ・非効率ながらここまでやってくれた
- ・1か月前より前進している
今出来ていること、前より良くなっていることに注目して、その部分には感謝を伝える。
100万人中、100万人がNOを突き付ける業務は存在しない、と心得る
よく「なんでそんな方法で業務を進めようと思ったんだろう…」
と思うことがあったけど、これも減点主義であり、上司である僕の完全なる伝達不足である。
そういう時に限って、業務を依頼する時に、その目的や背景、求める成果や締め切りの伝え方が中途半端だった。
- ・そんな中でも取り組み、求める成果の40%くらいは出してくれた
- ・次は自分の伝え方も改善し、40%以上を目指そう!
特に最近はそんな風に考えるよう気を付けている。
これからどうするか?
最終的にはこれしかない。
過去に目を向けるのではなく、「これからどうするか?」だけに焦点を当てる。
そうすれば批判の言葉は自然となくなる。
もちろん全く過去を振り返らない訳ではなく、反省するべきは反省する。
その次は「これからどうするか」
終わりに
これが傲慢に生きてきた人間の反省文である。
もしその領域に足を踏み入れている人ならば、少しは参考になるかもしれない。
どんな時でも、人に対する上下の物差しを止めて…
「誰もが水平線の上にいるんだ」と。