2月22日、僕が通っている歯科医院がスタッフ向けに口腔ケア研修をしてくれることになった。
しかも歯科医直々に(゚д゚)!
うちの会社で口腔ケアに力を入れていこうと決めて、社内だけで研修計画を作っていたのだけど、専門家の指導もあった方が説得力が増すと思い頼んだ。
そこで僕が通っている歯科医院に頼んだところ快諾してくれた。
僕はあることでこの歯科医を信頼している。
一般的な歯科医院
「(医師)虫歯があります、治療しましょう」
「(患者)はい、お願いします」
まるで「ご飯大盛り無料、いかがですか?」「お願いします」くらい自動的な会話。
僕たちはなんの疑いもなくそれを受け入れている。
本当にそれでいいのだろうか?
僕が通っている歯科医院
「(医師)虫歯があります、痛みはありますか?」
「(患者)ないです」
「(医師)他の歯に影響ない場所だから進行するかどうか様子みましょうか?」
「(患者)…それでいいんですか?」
「(医師)歯磨きはしっかりしててください、特にこの虫歯の箇所は。」
このようになる。
歯の治療とは
虫歯があると、そこを削ってプラスチックで蓋。
虫歯部分が除去されて治療完了となる。
ただ、蓋をしたプラスチックも、物を食べたりくいしばったり(歯ぎしり)で欠けたりずれたりする。
その欠けたりずれたりした隙間から食べ物が入り込み、ブラシが届かないため菌が繁殖し同じ場所でまた虫歯が出来る。
そしたらまた削ってプラスチックを被せて…の繰り返し。
虫歯が出来る箇所は、そもそも本人が磨き残しやすい箇所でもあるので、再発しやすいのだ。
これを僕が通っている医師は「道路工事」で例えてくれた。
経年劣化で道路のアスファルトが剥げて、周りも一緒に剥いで新しいアスファルトで補修する。
でもキレイにくっつかないからまた剥げる。
また同じ工事…
これが口の中でも起きると。
消極的治療とは
虫歯はどうなったらヒトにとって面倒なのか?
それは痛みがあるときだ。(他の病気への進展問題は置いておく)
「虫歯があること」が問題ではなく「痛みがある」ことが問題なのだ。
痛みがなければ歯磨きを丁寧に行い、悪化させなければいい。
もし歯磨きが上手くなり虫歯の進行が止まれば、そのまま死ぬまで治療しなくてもいいかもしれない。
悪化して痛みが発生したら治療すればいい。
その時も虫歯初期と同じ、削ってプラスチックで蓋をする。結局同じことだ。
僕は何年も前から虫歯があり、歯磨きが上手くなり進行が止まった。
僕は少数派の歯科医なんです
歯科医がこの説明を丁寧にしてくれた時は感動した!
「(医師)僕の知ってる限り、この考えで歯科医院をやってるのは全体の1割くらいですかね」
「(医師)歯科医になる段階で虫歯=治療、という教育をされるので、それが一般的だし、治療した方が儲かるんです」
そう言いながら笑っていた。
「(僕)先生、それYouTubeで喋ったらたぶんめっちゃ回りますよ」
「(医師)ハハハ」
何年も前にした会話だけど鮮明に覚えている。
その会話で僕はこの医師に親近感が湧き好きになった。
なぜ?
僕だって少数派の経営者だろ?
終わりに
僕は今回この研修を直接受けれないけど、みんなが成長して、サービスの質が上がることを願ってる。
口の中の状態はQOLに直結するのだから。