昨年夏、グループホームのみんなで広島空港に行った。ただ飛行機を見て、八天堂カフェリエで美味しいスイーツを食べただけなんだけど楽しかった。
その時に思ったことがある。
「みんな飛行機乗ったことあるのかな?新幹線に乗ったことあるのかな…」
そんなことを考えていると、そういう体験を提供したいと思い始めた。
障害があるだけで体験の数が少ない
よくよく思い出せば現場で働いていた頃、アセスメントとかでご利用者から過去の話を聞かせてもらっていた時、みんな圧倒的に体験数が少なかった。
人に迷惑をかけたらいけないから…
知的障害のある子を連れて旅行に行くって発想がなかった…
って話は何度も聞いてきた。
旅行は非日常を楽しむものだから、いつもと同じが安心の人にとっては楽しめない行事かもしれない。
それでもいろんなことを体験したら成長に繋がるかもしれない。だから特別なサービスを提供したい!と思うのは支援者の常なのだ。
お金はどうしましょう?
旅行に行くにはお金がかかる。
移動費、食費、遊興費など…その問題はどうやって解消しようか?
おっ、そういえば最近”中古介護用品事業”を始めたんだった。
昨年末から始めた中古介護用品事業は、生活介護やグループホームの生産活動とした始めた事業だ。
この事業の1年分の利益を旅費に充てよう。
うちの会社の本業は障害福祉サービス事業。
ご利用者に適切な介護・支援を提供することで国から介護報酬をいただく。
これが会社のメイン売上なのだが、それを旅費に使ってしまうと「そんなことに使うなら給料を増やしてくれ」という声が聞こえてきそうだ。
しかし中古介護用品事業という本業に付帯した事業で利益を出し、その利益をみんなで共有するなら理解も得られると考えた。
みんなはどう思う?
障害者に特別な体験を
障害があるだけで不利益を被る世界とはなんなのだろうと思う。
そういう類の話について真髄を極めているわけではないけど、ただただ理不尽だなぁと感じる。
ご利用者に特別な体験を提供することで、
- ご利用者に喜ばれる
- スタッフも仕事冥利に尽きる
- 長期的には会社にもリターンがある
ならばお金なんて使っちゃえよ!って、楽観的な僕が言ってます。
お金なんて生活のため、何かを体験するためのチケットにしか過ぎないのだ。
そして社内イベント化
先に述べたご利用者に特別な体験を提供することと、中古介護用品事業は始まったばかりの事業ということ。
これら2つのことに同時にアプローチしつつゲーム化する方法があった。イベント化すればいいのだ!
中古介護用品事業は昨年12月から始まったばかりなので認知度も低く顧客もいない。
なのでまずは認知度を高めてリピーター顧客や口コミ客を増やしたい。
イベント化することはその宣伝をする動機付けにもなると甘い考えもめぐらせた。
たくさんの人にこの事業の宣伝広告マンになってほしいけど見返りは提供できない。
金銭的なリターンがなくても、スタッフ・ご利用者・ご家族にも宣伝してもらうには、売上が上がること自体を楽しんでもらうしかない。
そう考えてイベント化してみた。
これに関しては、批判的に捉える人もいるかもしれないけどやってみよう。
いろいろやってみないと、想像で話しても仕方ないから。
終わりに
「どうせこけるなら前のめりに」。
オンデーズの田中社長が著書「破天荒フェニックス」で何度も言ってた。
最近はクラファンとかでいろんな人がいろんな挑戦をしている。
単純に「すごいなぁ」と思うけど、努力すれば自分でも出来るな、と思うこともたくさんある。
結局は”想い”次第。
上手くいけばその収穫をみんなで共有しよう。
上手くいかなければ僕のせいにしてしまえばいい。だとしても失敗は成功の母なのだ。
ということで、どんな形でも構いません。このイベントの応援をお願いします!!
株式会社障がい者ライフサポート公式【広島】