今年度は2,000万円の利益、570万の納税になった。
固定資産税も含めると800万円以上納税している。
特にどうということもなく、順当だと思う。
納税は義務であり社会貢献の一つである。
ちなみに学校で「納税は義務である」とは教えられるが、「実社会の税金の仕組み」について教えることはないので、そこはどうにかした方がいいかと思う。
会社の規模も少し大きくなったので、スモールなやりたいことはすぐに出来るようになってきたのは有り難い。
介護事業の経営について書いてみようと思う。
介護報酬は売上という名の公的なお金である
「売上がある、ということは支払った人がいる」ということ。
例えば、あなたの自宅が賃貸物件の場合、家賃を払っているだろう。
その家賃は物件オーナーにとっては売上だ。
例えば、パチンコで1万円負ける。
その1万円はパチンコ屋の売上だ。
当社は介護サービスを提供して売上を出す。
その支払い者はほぼ国等だ。
つまりみんなの納めた税金が売上となり、給与になり、みんなが使ったり納税したりする。そしてまた売上となる。
新しい何かを生み出しているようには思えない。
“タコ足”と表現する人もいる。
ちなみに介護報酬額は一定程度決まっていて、劣悪なサービスでも最高のサービスでもそんな金額差はない。
使い道を国が限定している売上もある
処遇改善加算という使い道を人件費に限定された”売上”があり、他業種からは違和感を感じると思われる。
ある人が「処遇改善加算の使い道を自由にした方が、競争原理が働いて良い方向に行く気がする」と言ってて、なるほどと思った。
処遇改善加算をあげるから給与を改善しなさい!と国から言われなくても意識が高い人はやるのだ。
しかし介護サービスは社会保障で公的なお金なのだから、誰もが納得することが重要なのだろう。
波風を立てず全体の底上げをするのが普通の考えなのかもしれない。
費用の大半は人件費
施設系の場合、60〜65%くらいが人件費のイメージだと介護系の社長から聞いたことがある。
うちも大体近いイメージではあるが、もう少し%を上げられると考えている。
とはいえ、何も考えずに比率だけ上げると利益が圧迫されるので工夫が必要である。
つまり売上が上がっても他の経費をあまり上げない努力が必要なのである。
一つに広告宣伝費。
これはYou Tube、インスタ、ブログを頑張ることで圧縮できる。
次に消耗品費。
これはご利用者に電子化の協力をしてもらうことで永続的な費用の圧縮が期待できる。
紙や物を持ってしまうと管理手間や労力も発生するので、それも圧縮できる。
その結果、ご利用者に割ける時間が増える。
ここはまだ道半ばである。
僕は人と違うお金の使い方がしたい。
介護とは人、すなわちスタッフである。
スタッフの安心や成長のためにお金を使いたい。
社会福祉法人は無税
うらやましい!以上!
それは冗談だけど…
うちが前期支払った800万円の納税をしなくてもいいなんて!
その分もっとやりたいことが出来るであろう。
回転寿司なら5店舗くらい貸し切りさせてもらえそうである。
しかし理事が7人近く必要となる組織はめんどくさい。
根回しとか人と合わせるとかスピード遅いとか、そんなことが苦手な僕には到底無理な話である。
一時、「社会福祉法人も納税を」という議論が上がったが、「納税しない分、わかりやすい形で地域貢献をする」というわかりにくい結末となった。
結局は何も変わらないか遅々たる歩み。
みんな”プロレス”をしているだけあり、”プロレス”が好きなのだと思う。
余談
第一章で「誰かの売上は誰かの費用」と書いた。
これは銀行も一緒である。
みんなが預けているお金(資産)は、銀行にとっては借入金(負債)である。
つまり銀行にお金を貸していることになる。
その利子は0.001%。
銀行はそのお金を2〜10%とか貸したり、債権を買ったりする。
しかも銀行は家まで来てくれないので、自分の足で行かなければならない。
(もちろん理由はこれだけではないけど)そんなことを知ってからは、個人で銀行にお金を預けるのは資産の5%くらいにすることにした。
終わりに
お金は血液のようなもの。
これからも溜め込まずにスタッフの安心と成長に使いたい。
もう一つ、障害福祉業界に貢献するために使いたい。
人とは違ったお金の使い方で、遊び楽しみながら仕事をしていこうと思う。
人生は祭りなのだ。