「介護現場は生産性向上が必要で、もう待ったなしだ!」
こんな記事を見かけるようになって何年経つだろう。
記事には、生産性向上のために政府は処遇改善の要件を厳格化すると書いている。
生産性向上(目的)のために処遇改善を厳格化(手段)。
目的と手段がズレてる気がしてならない。
ちなみに記事内のタイムスタディってアプリがゲームチェンジャーと紹介されてるけど、そんなインパクトはないと思う…
目次
論点がずれている
生産性向上のために処遇改善加算を厳格化。
どうやってそれが最適解だと導きだしたのだろう。
今みたいに新しい技術がどんどん生まれている時期は、厳格化ではなく緩和の方が良さそうな気がするけど…
生産性向上を定量的に証明し、それに対してインセンティブを与えるのは有効だと思う
ただ、処遇改善加算で渡したところで企業の利益は増えない。
それどころかまた計画書の作成、実績報告などの手間が増える
処遇改善に関する計画書の作成、実績報告に生産性はあるのか?
案① 介護士の給料を増やしたいなら国から直送金すればいい
だいぶん前からちょいちょい書いてるだけど…
マイナンバーカードを有効活用して介護職に金を直送金、そろそろ誰かやってくれないかな?
定額減税とか訳わかんないこといいからさ。
処遇改善関連の管理を止めるだけで、数万人の介護職員・公務員が生産性のない作業から解放される。
介護職員はその浮いた時間で業務効率化を図る。
公務員は事業者のサポート役に回る。
例えば課題が事業者に地元の別企業とマッチングするとか、自治体単位で使える助成金の解釈を拡大するとか。
書類管理じゃなくてやるべきは企業サポートだと思う。
案② 処遇改善という概念を止める
処遇改善を止めて企業に自由にさせると、適正な競争が始まるのでは?
この案は友人が言っていた、僕もそれはいいね、と言った。
今まで「処遇改善はありき」でモノを考えていたので、持ち合わせていない発想だった。
処遇改善ってもう10年くらいやったんじゃないかな。
社会保障が崩壊するまで続けるのかな。
お金に色を付けるだけの作業はそろそろ止めませんか?
わしゃ〜はぁ〜くだびれたで。
余談
ちょっと話を拡大するけど、今年あった定額減税も企業にとってはただの手間でしかない。
年末調整も、税計算や納税を行っているのも企業だ。
所得税や地方税は、企業が特別徴収として行う義務があるらしいけど、国がやるべき業務を無償でやらせてるように見えるのは僕だけか?
税計算などの作業は増えても増えても、その料金は1円もくれない。
企業の事務員は国へのご奉仕のためにタダ働きだ。
あれ?これもマイナンバーで全部解決しない?
今興味のある生産性向上の取り組み その①
最近興味があるのは断然AIだ。
その1つがClaude。
Claudeは課金するとプロジェクト機能が使える。
プロジェクト機能は特定のルールを教え込み、そのルールに沿った回答をしてくれる。
つまり会社の就業規則、賃金規定、虐待防止マニュアル、育児休暇規定、すべてのマニュアルを読み込ませておけば、会話をするように答えてくれる。
これに誰でもアクセスできるようにしておけば、事務員や管理者に質問することが減るだろう。
そもそも「Claudeに聞いてから質問するように」というルールにしておけばいい。
今から規則の言語化を厳密にして、Claudeの回答精度を上げていこうと思ってる。
楽しみだ。
ちなみにChat GPTも同じような機能があるけど、簡単に言うとセキュリティ面でClaudeの勝ち。
Chat GPTはWEBからの情報収集に優れているので用途を使い分けている。
今興味のある生産性向上の取り組み その②
もう一つは音声デバイス。
これは話者を識別し収音、会話の間なども自動で切ってくれてテキスト化。
連続20時間使用、もちろん要約もやってくれる。
録音開始までも素早い。
ミーティング、担当者会議、面接などでは使えそうだ。
他にも、全スタッフが装着すれば、
- ・どんな業務で躓いているか?特に新人
- ・利用者さんが不穏になった原因分析
- ・虐待防止
などでも使えると思ってる。
これは来週くらいに届くはず。
楽しみだ。
終わりに
こんなところで主張しても仕方のない内容。
「それはどうかと思う」と主張したところで、公的サービスを扱ってるのだから付きわなきゃいけない。
今のままだと生産性のないまま、ゆっくりと沈んでいくかもしれない。
それまではしっかり計画作成と実績報告を、会社の予算を使ってやらせていただきます。
イチ共同体として、頑張ります。