成長の定義を「できなかったことができるようになる」とする。
できなかったことができるようになると、精神的に自立し、内発的なモチベーションが生まれ、収入が増える。
その体験は、他者に依存しない強さが生まれ、継続的な動機を作り出し、経済的な価値も生み出す。
成長とは、クオリティ・オブ・ライフそのものなのだ。
その意味と僕が経営者として、これまでできなかったことも紹介しつつ、これからの決意を語ろう。

精神的な自立
精神的な自立とは、他者の評価に依存せず、自分で自分を認める力のこと。
それは、自分を高めようと努力し、他者へ貢献する過程の中で養われる。
「誰かに認められるためではなく、自分がどう在りたいか」という目的を持って生きることで、その力はより強固になる。
他者からの承認や評価を求めるのではなく、あくまで「自分が自分をどう見るか」が重要なのだ。
ただ、ここまでは個人単位での話。
会社単位では違う。
なぜなら、会社内においての評価者は「会社」だからである。
- 会社の中では自己評価は存在しない
この考えから、「自分で自分を認める力」ではなく、成長して「評価を勝ち取る力」が必要となる。
また、「褒められるから頑張る」のではなく、「評価を勝ち取るために頑張る」のである。
これが名著「嫌われる勇気」の主張と、僕の考えの違いなのだと理解した。
他者を必要としないモチベーション
モチベーションは2種類ある。
内から湧き出るモチベーションと、外から与えてもらうモチベーションだ。
過去の社長ブログも参考にしてほしい
重要なのは内から湧き出るモチベーションでポイントは2つ。
ポイント1つ目、高い健康状態を保つこと。
結局人間は動物。
体内から分泌されるホルモンで人格まで左右されるという。
健康状態を高く保つとホルモンが適切に分泌され、感情コントロールがうまくいき前向きになれる。
ポイント2つ目、「成長できてる感」がある時。
成長とは、できなかったことができるようになる、と定義する。
できなかったことができるようになり、日々成長を実感していればモチベーションが低いなどと感じる暇すらないのだ。
例えば、子どもや新社会人や新入社員、彼らは基本モチベーションが低い状態などない。
日々全力で遊び・学び、クタクタになり、「明日は今日よりできるようになりたい」と寝る。
その繰り返しの中では、「成長できてる感」がありモチベーションはいつも高い状態で保たれる。
僕もモチベーションか上がるとか下がるとか、高いとか低いとか…
考えたこともなかったから、「モチベーションが上がらない…」と言われた時、解答に困った経験がある。
収入が増える
できなかったことができるようになると、シンプルに収入が増える。
基本的には、供給が少なく需要ある能力を持つ人材が、高い報酬が得られる仕組み、なのだ。
簡単に言うと、実力があれば収入が増える。
今の職場や所属する事業所で「正しく評価されてないから収入が上がらない」と思う時もあるだろう。
ただ、スキル・実力があれば好条件の職場への転職だって簡単に出来る。
転職までしなくても、今いる会社で新規事業立ち上げの時には必ず声がかかるだろう。
新規事業に加わることは収入だけでなく、スキルや実力を身に付ける大きなチャンスだ。
そういうチャンスを掴み続ける人は、複利で資産が増えていくのと同じように、実力と収入が増え続けていく。
逆を言うと、そうしないなら「逆の結果」になる。
僕が今までできなかったこと
僕は今までスタッフの給料をあげたいと言いながらも、「他社と比較して別格」まで引き上げることができなかった。
そのために介護報酬を上げる、効率よく経営していくなんて当たり前。
「他社と比較して別格」まで引き上げるなら、「介護事業以外からの収入を継続的に得る」必要がある。
それは現場に出ていない僕の役割だと認識していた。
ただ、出来ない(やらない)言い訳ばかりしてきた。
- ・自分だけが努力をして別の事業から稼いできたとしても、会社の実力とは言えず継続性がない
- ・また、その別の事業が僕にしかできないのであれば、それはいわゆる属人化である
- ・リスクは僕、リターンはスタッフ?
仮に僕が数億円で不動産を買って不動産賃貸業で成功し、スタッフの給料をあげたとする。
自分だけが大きなリスクを背負い、リターンはスタッフに渡すという矛盾を感じていた。
こんな風にいろんな言い訳をしてこれに取り組まなかったんだ。
ただ、もう一人の自分がいつも頭の中で声をかけてくる。
「ごちゃごちゃ言ってないで結果を出せよ」と。
だからこれからそれに取り掛かりたい。
終わりに
「できないことができるようになる」とは、単なるスキルアップ以上の意味を持つ。
それは精神的な自立を促し、内発的なモチベーションを生み出し、最終的に収入向上にも繋がる。
僕は経営者として、これまで先送りしてきた課題に取り組むつもりだ。
スタッフの処遇改善という、できなかったことができるようになるために。
それは「他社と比較して別格」である必要がある。
人は何者にでもなれる、いつからでも。

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