社長ブログ

【 障害者 × プール 】の相性は

 2021年4月に開設した八幡施設。

ここは1階が生活介護、2階がグループホーム&ショートステイの複合施設だ。

ここのウリは何と言っても屋内温水プールである。

ふぃっと生活介護の活動の様子
スロープがあるので身体障害者も入れる

 これを作ったのにはちゃんと理由がある。

ちなみにここの施工は安佐南区にある株式会社福正建設さんに作っていただいた。

幼稚園や介護施設などもたくさん手掛けていて、納期もバッチリの信頼出来る建設会社だった。

運動して得られる効果

 みんなはどんな形で運動しているだろう?

ジム通い、登山やロードバイクなどの趣味、仕事が運動ですって人もいるだろう。介護は肉体労働だ。

 知的障害者の中には運動することが難しい人が多い。

スポーツなどではルールを理解することが難しかったり、身体を上手く使うことが難しく、自転車などの乗り物に乗ることが難しかったり。

筋トレなんて苦痛を伴うのだからもってのほかだ。僕たち同様、好んでやる人は少ない。筋トレなどせずに筋肉量が維持できるのならば誰もやらないだろう。

 しかし運動をしていなければ体が悲鳴を上げてくる。生活習慣病、不眠、精神不安定。運動不足=病の元なのである。

定期的に運動することで、それらを少しでも遠ざけることができる。

知的障害者の運動不足を少しでも解消したい

 僕は過去サラリーマン時代にホームヘルパーをやっていた。知的障害者の外出支援に入ることが多く、その中でも散歩やプールのニーズは断トツ高かった。

※移動支援で散歩は認められてないが、記事を読みやすくするため散歩と表記

それらの活動をするとみんなとても満足そうにしていた。自然と病の元を遠ざけることができる。

 要は知的障害者が努力やしんどいを感じることなく、いつの間にか運動できていたってことが大事。

それには散歩とプールの相性が良いのだ。

介護にもエンターテイメント性を

 かと言って自前でプールまで作らなくても…と思うけど、僕のバカさ加減をナメてはいけない。

普通の人から見ると中々のバカなのである。

 そんな僕が思うことは”介護にもエンターテイメント性を”である。

  • 介護サービスの質向上
  • スタッフのスキルアップ
  • モチベーションの高いスタッフが集まる仕組み

どれも介護経営で大事な要素で、誰もが聞いたことがあるだろう。

 介護経営で一番コアな部分はやはり人=スタッフだ。モチベーションの高いスタッフとともに働くには、「エンタメ性」と「社会貢献」が重要なキーワードになる。

「これからは何をするか?」以上に、「どこで、誰と働くか?」という時代になるらしい。 

 そのための準備の一環としてエンタメ性は欠かせない。

「どうせ働くなら楽しく」は当たり前になる。特に介護職の求人なんて山のようにある。

 僕が職場を探すなら旧態依然としている場所は絶対に選ばない。

終わりに

 プール総工費は4000万近くかかったけど、利用してくれている人に喜んでもらえて盛大に遊べているので良かった。

お金なんて残していてもいいことはない。

 必要以上の利益は残さず循環できるなら…みんなが楽しめることに回してしまった方が良いと信じてる。

 広島市佐伯区五日市にある、ファニー生活介護の前にパチンコ屋があり、そこに「人生は70万時間の暇つぶし」ってノボリが立ってた。

僕はそれを見て「いや!絶対違うと思う!」って思ってたけど、最近はそれほど遠くないのかもしれないと思い始めた。

 もはや職場は山のようにあり、食うに困ることはない。自分が選択した生活ができる。

やはりキャッチコピーは誰かに刺さるように洗練されている。

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