社長ブログ

クロストレーニングでIからWeに

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クロストレーニングと聞いて「はいはい、それね」となる人はどれくらいいるだろうか?

端的に説明すると、一定期間、社内の別事業所に勤務して、自分の事業所を俯瞰し、視野を広げることが目的だ。

クロストレーニングに関する記事

これは永続的な課題となるので動画にもする予定だ。

ブログ内の教育についての考え方は、「嫌われる勇気」のアドラー心理学の考え方を基にしている。

もし本書を知っていて、もしくは読んで「それ違うよ」って思われた方は教えてくださいm(_ _)m

教育の目的は自立、自立とは…

すべての教育の目的は「自立」に集約される。

そして自立の一つに「自己中心性からの脱却」がある。

今回は「自己中心性からの脱却」をテーマに話を進めていく。

特にクロストレーニングの大目的はこれである。

例えば介護職員初任者研修を受けたとして、日本の介護保険制度や要介護者の疾患について学んだとしよう。

学んでいくことで、国や要介護者の立場でモノゴトを考えられるようになる。

「国が国民に利用者負担額や介護保険料を求めるのは、継続性のある介護サービスを供給するためなのか」

「要介護者を支援するには疾患だけじゃなく、その人の背景まで理解する必要があるのか」

この時の主語は「自分」ではなく国や要介護者、すなわち「他者」になっている。

学ぶということは、最終的に他者の目で見て、他者の耳で聞いて、他者の心で考えられるようになることだと思う。

例えば「楽してお金を増やしたい!」と思って株取引の勉強をしたとしても、最終的には投資する会社のビジョンや決算書を知ることになる。

「その会社の実現したいビジョン(未来)はみんなが求めているのか?実現性はあるのか?」

調べていくうちに様々な社会課題を知ることになる。

楽してお金を増やしたい!という自己中心的な入り口で学んだとしても、次第に自分ではない心で考えるようになってくる。

すなわち自己中心性からの脱却である。

IではなくWeに切り替わることが成長の証と言える。

ちなみに今回「自立」については触れないが、これから会社の教育系ブログ、動画を量産していく中で考えを伝えていきたい。

働くことは自己中心性からの脱却

会社の方針を無視して「私はあーしたいこーしたい」「私はこう思う」と言うのは、それは「働く」ではない。

個人としての意見を言うな、という訳ではなく、「会社の方針を実現するためにはこうしたらいいと思う」と言ってくれるのはありがたい。

方針が理解できていないのであれば上司に聞けばいい。

  • ・会社はご利用者にどうなってほしいと思ってるか?
  • ・会社は何を実現したいか?
  • ・社長なら、リーダーならどう考えるか?
株式会社障がい者ライフサポート【広島市】
リーダーたちで集合写真

方針を理解した上で、運営に関して反対意見をくれるのは尚ありがたい。

そんな人を求めている。

やはりここでも自己中心性からの脱却が求められる。

主語はあなたではない。

We、すなわち会社なのだ。

株式会社障がい者ライフサポート【広島市】YouTube公式チャンネル

Weの範囲

「いや、私は自己中心的ではない、いつも”私たち”で考えている」と言い切れる人ほど注意した方がいい。

僕の経験上、ほとんどの人は自分の所属している事業所や、部署(うちだと生活介護・グループホーム・訪問介護)単位でしか考えていない。

その単位をいつも会社全体で考える必要がある。

すべての思考と言動をWe=会社に変えることで、あなたは確実に成長する。

何才になろうと成長を諦めてはいけない。

「自分はもう年だから」と毎晩酒やカップラーメンを食らうのはまだ早い。

まだあなたには出来ることがたくさんある。

あなたの成長とともに会社は前進し、ご利用者に喜ばれ、地域で必要とされる会社になり、「こんな仕事に出会えて本当に良かった!」と振り返られるはずだ。

自信持ってそう言える日が来たらともに喜び合おう!

具体的にどうやって?

ここまではwhy、つまり何故クロストレーニングが必要かを書いてきた。

ここからは実際何をどうするか?を書く。

  • ・期間は1ヶ月間。初回は11月1日〜
  • ・事業の垣根なく異動がある
  • ・週1回は異動先の管理者と面談をして気付きを話し合う
  • ・戻った後に自事業所へフィードバックを行う

こんな感じでやってみる。

実際にやった後(トレーニング途中でも)、問題があれば継続か否か、継続ならやり方を変えるかどうか考える。

求める効果

スタッフが同じ場所で長く勤めているとメリットデメリットがある。

メリットは、変化が苦手なご利用者も多いし、福祉サービスは人間関係あってのもの。

チームプレイも人間関係の上に成り立つ。

スタッフが定着することの意義は重々理解しているつもりだ。

一方デメリットは、視野が狭くなり、悪い意味の慣れで成長しない、自分や周りにいる同僚、自事業所のことだけ考えてしまう人が多い。

思考がWeだとしてもWeの範囲が狭い状態だ。

この取り組みはデメリットを軽減して、広げた視野を自事業所に持ち帰り、一人一人の支援と自分や同僚の仕事に対する姿勢を見直すキッカケ作りに期待している。

もう一つ、せっかく他事業所に1ヶ月も行くのだから、事業所の垣根を越えた交流が生まれたら嬉しく思う。

余談

色々理想論を書いたけど、「私は生活のためだけに働いている」「雇用契約の時間、必要最低限の仕事をやります」って人がいることも知っている。

仕事に対してそういう考え方を持っていることが悪いとは思わない。

その人を変えようなどとも微塵も思わない。

ただ、うちの会社には来ないでほしいし、今いたら辞めてほしい。

“介護職員”というだけであなたは引く手数多、どこかに応募すれば採用される可能性が高い。

株式会社障がい者ライフサポート【広島市】
noteの社長ブログより

終わりに

この会社は「障害者がありがとうと言われる活動を提供する」ことに価値を置いている。

この取り組みが思うような効果が出てくれたら嬉しい。

人間の最大の強みは「抽象概念を共有して一丸となれる」ことのようだから。

株式会社障がい者ライフサポート【広島市】
8月にあった納涼会の時の画像

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