2021年に広島市佐伯区八幡に、屋内温水プール付きの生活介護・グループホーム事業を開始し、しばらく事業展開をすることはないだろうと思っていた。
僕が主導するのではなく、スタッフが「独立したい!新規事業を立ち上げたい!」と声を上げてくれたら喜んで応援しようと思っていた。
しかし声を上げたのはまたしても僕だった。
本当にもう儲けたい欲は少なくなってきていて、この地域に足りない社会資源を作りたい。
いや、儲けないとスタッフに還元も出来ないな。
今からやろうとしている新規事業について、このブログを通してスタッフへの報告とする。
8月に認可を目指している訪問介護事業
- 行動援護サービスで、今生活介護とグループホームを利用してもらっている方の生活を豊かにしたい!
訪問介護はグループホームを立ち上げてからずっとやりたいと思っていた。
グループホームに365日住み、日中は生活介護や就労支援といった通所施設を利用している方の場合、福祉施設だけが生活のすべてになってしまうことが気になっていた。
それがダメな訳じゃない。
ただ、出かけることが好きな方が多いし、思うほど個別対応が出来なかった。
もちろん既存の訪問介護事業所に外出支援を頼んできたけど、人手不足、支援度の高い人は難しいなどで利用に繋がらなかった。
支援者ならみんな一度は思うこと。
- ・もっと何かをしてあげたい
- ・あの人の新しい引き出しを開けてみたい
訪問介護はマンツーマン支援。
日常生活をマンツーマン支援することで、新しい一面が発見でき、豊かな生活を提供できる。
人材確保に関しては、生活介護とグループホームのスタッフに兼務をしてもらう形で対応していきたいと考えている。
兼務は強制ではないけど、外出支援に出た時は別で手当を出します。
ご利用者にとっても、慣れた支援者となら安心して外出できる可能性が高い。
行政に提出する人員体制の表はややこしいことになるけど、それぞれの人員基準を必ず遵守して運営する。
今更訪問介護を始めるの?失笑
いやいや、満を持してである。
これらに関して、各事業所のミーティングでちゃんと伝えます。
来年早々オープン予定の単独型ショートステイ
- めっちゃニーズあるのに事業所少な過ぎ!
単独型ショートステイの良いところは、専業なのでスタッフも毎日のご利用者に集中できる。
今はグループホーム併設型でやっていて、言わば兼業である。
もちろんしっかりとした準備の元で利用していただいているが、グループホームご利用者に不便がないように、はいつも頭を過ぎる。
その点単独型だと、例えば支援がたくさん必要な人が利用する場合、他の利用を調整したりして、利用する方に合わせた環境調整が可能だ。
送迎サービスも提供する。
他の利用を調整する、とは、短期的な経営にはマイナスである可能性が高い。
それよりも重要なことは、誰だって
- ・自分たちは誰かの役に立っている
- ・仕事を通じて目の前の人に、社会に貢献している
という人として最上級の喜びを感じながら働きたいのだ。
訪問介護と同様である。
そういうことを考えながら事業展開させてもらえるのは本当にありがたいことだ。
何故か事業所の数が増えない単独型ショートステイ。
2021年に広島市安佐南区でオープンした「ショートステイいろどり緑井」は常にフル稼働である。
場所は以前会社グループラインで投票をしたところ。
銀行融資の途中なので確定したら詳しい住所を報告します。
来年開設予定の小規模グループホーム
- 小規模でしか対応が難しい方でも、安心できる暮らしが提供したい!
定員は5人で考えている。
もちろん、多くのサポートが必要な人向けのグループホームだ。
2017年に初めてのグループホームを開設した時は、定員7人以下では経営が厳しいと判断していた。
当社の利用対象者が、多くのサポートを必要とする人たちなので、支援者もたくさん必要である。
そのコストに見合う収入がありつつ、継続性のある事業運営となると7人が最低ラインと踏んでいたのだ。
しかし当時とは状況が変わった。
端的に書くと、会社の規模が少し大きくなりスケールメリットが得られるようになった。
各事業単体で利益を求めなくてもよくなったとも言える。
低利益体質の事業所でも、別事業に繋がるのであればそれはそれでいいのだ。
- 小規模じゃないと受け入れられない方を支援する
訪問介護や単独型ショートステイと同様、やる意義がある。
場所はまだ選定中である。
グループホームで余談
僕から見るグループホームは、やはり運営側の”型”にハメている感は否めない。
1つの建物にたくさんの人を集めて効率的に介護サービスを提供したい。
運営側の都合がたくさん詰まっている。
もちろんこの形が合う人もたくさんいるから否定している訳ではない。
ただ、在宅での支援をするための社会整備に着手はできないでいるように見える。
僕も制度に乗っかって仕事をしている以上、アイデアはあっても手のつけようはない。
本やメディアで知る限り、先進国では施設から在宅へ、カテゴライズからインクルーシブへ進んでいる。
一方、日本は逆行してカテゴライズされた施設を大規模化させる道へ進もうとしている。
移民を受け入れない、労働力の無い国に選択肢はないのかもしれない。
終わりに
僕じゃない、うちの会社じゃない誰かがやってくれるならやらないのに、誰もやってくれないからまたやってしまう。
経営的に有利な社会福祉法人が、もう少し経営努力をしてほしいと思うばかりである。
僕に社会福祉法人を経営させてくれたら、その”便利な箱”を有効に使わせてもらう。
こんなページも用意した。
公式ホームページ
もっとも、社会福祉法人を”便利な箱”とか言ってる時点で理事長を任せられる日は来ないだろうけど。
とにかく、必要とされる間は頑張ります!
そうじゃなくなったら辞めます!