デキる人ほど自分でやりたがる。
だってちょっと頑張ればなんだって出来ちゃうから。
でも自分の”出来る知ってる”はほんの少しであり、「1人では無知で無力だ」と自覚することも重要である。
私は無知である、と自覚できるだけで重要なステップが踏めている。
次のステップは「人に任せる・聞く」のである。
やったことないデザインは自分でやらない
最近クラウドファンディングに挑戦する準備をしている。
クラファンの事業紹介ページには5枚の画像が載せられる。
最初はその画像制作はデザイナーに頼もうと思った。
ただ「内々で全部作った!」という達成感も欲しいし、事業内容的にその精度で結果は大きく変わらないと判断して社内でやることにした。
そこでチームリーダーに
- 「画像制作、○○さんとか××さんデザインセンスありそうだから任せてみて!」
- 「作ったことなくても”センスある人”がCanvaを使えばそこそこのモノが出来るから!」
と名前を出して依頼した。
しかしチームリーダー自らやってしまい、大幅な修正になってしまった。
もちろんその制作にはコスト(人件費)がかかっている。
最近は誰もがデザイナーを名乗れるくらい、アプリが進化している。
ただ、誰がやっても100点の仕上がりになるわけではない。
自力で10点の仕上がりを出せる人が30点になり、50点の人が80点になるだけ。
餅は餅屋。
また、人に任せてこそリーダーなのだ。
マニュアル作成に時間をかけない
これも最近あった話で…
あるスタッフが「引き継ぎ用で」と、障害福祉サービス請求ソフトの自作マニュアルを作っていた。
よくある、Wordに画像を貼り付けて、吹き出しで説明テキストを記載して…
その作業をやってるのを見た瞬間、「それは今どれくらいの進捗ですか?」と聞いたところ、中盤過ぎたくらいと答えた。
それを聞いて「後戻りが難しい」と思いがっくりした。
というのも今はどのソフトウェアも爆速で進化するし、障害福祉の制度も変わる。
ということはそのマニュアルもすぐに風化してゴミ箱行きだ。
そもそも操作説明マニュアルは何回も見返すもんでもない。
画像とテキストベースのマニュアルは、精度が高くなる傾向があるけど時間がかかり過ぎる。
一方、画面収録は実際のPC画面を撮りながら説明は喋る。
タイピング入力は1分間に150字。
一方、喋るのは300字。
情報伝達スピードは倍の差があり、抑揚も付ければ情報量も多くなる。
画像を切ったり貼り付けたりの手間もない。
さらに画面収録の準備をしておけば、ショートカットキー一つで始められる。
会社理念や「毎日明るく挨拶をしよう!」などの長期間変わらない情報はテキストがいい。
ソフトウェアや作業の説明など、短期間で変わる可能性がある情報は動画がいい。
もちろんこのマニュアル制作にもコスト(人件費)がかかっている。
案内文はChatGPT一択
世の仕事の一部が事務員からChatGPTに変わった。
当社でも「利用料の変更」「運営体制の変更」など、ご利用者に案内文を出すことが年に数回ある。
以前なら事務員に、
- ・目的とタイトルを伝えて
- ・要点を箇条書きで伝えて
- ・こういうニュアンスで!
という感じで仕事を依頼していた。
しかし今は依頼するテキストをChatGPTに入れるだけでたたき台が出来上がり、ちょちょっと修正するだけで完成だ。
しかもご利用者にもLINEで流せば、事務員と情報共有して…仕上がりを訂正して…印刷配布して…という作業がすべて無くなった。
この時もChatGPTに「この文章はLINEで流すから、LINEで見やすいようにして!」ってお願いすると、短文で区切りよく作ってくれる。
ありがたい。
大幅なコストがなくなった。
終わりに
「このやり方は最善なのだろうか?」
そういう批判的な見方ができるか?
知ってるっぽい人にすぐに聞けるか?
それだけで仕事の精度もスピードも爆速化する。
その結果、レア人材になれる。
レア人材は転職しても、違う業界にいっても重宝される。
今のやり方を疑ってみよう。
このブログも疑ってみよう。