「とにかく仕組み化」という本を読んだ。
この本は識学という考え方に基づいて作られている。
前々から識学という存在と考え方の傾向は知っていた。
読んだ結論、「”今よりは”仕組み化」しようと決意した。
そして改めて、「仕組みを憎んで人を憎まず」と決意した。
なぜ仕組み化が必要なのか?
仕組み化が理由をひとことで言うなら、
- 大きな成果を組織で成し遂げるため
うちの会社の大きな成果とは、経営理念である「障害者がありがとうと言われる社会を作る」こと。
これに対してグッドアクションとバッドアクションを明確にしようよって話。
何が是で何が非なのか?
それらを明文化した上で、評価もセットにすることで属人化が防げる。
【グッド(バッド)アクションと評価】は、誰が見ても認識のズレを少なくするのがポイント。
組織のルールは絶対
前提として、
- ・指示命令系統の遵守
- ・上意下達
これらは絶対条件だと改めて認識した。
その中でも「部下にとって評価を受ける上司は必ず1人であること」、という部分が印象に残っている。
僕はたまにこれを守らないことがある、反省だ。
例外
ただ、一時的に組まれたチームや、特定の業務に関しては直接やり取りしていきたい。
そうしないと伝言ゲームになってしまいスピードが出ない。
一時的なチームとは最近だと、「給与システム導入チーム」「ショート動画制作チーム」など。
特定の業務は「助成金」「処遇改善加算」、これらである。
これらは僕が関わった方が早いからってやっちゃうんだよね…そろそろ良くないと感じている。
僕の下にもう1つ役職作れば全部任せられるんだけど…
そしたら年間400万くらいの費用がかかって現場スタッフの賞与を確実に減らしちゃうよね。
仕事を属人化、標準化する上司の違い
仕事を属人化する上司は、自分しか知らない情報を持って部下に指示し、自分だけの指標で評価する。
- 仕事を属人化し、替えの利かない人は今の位置に留まる
一方、仕事を標準化する上司は、チーム内での共通認識を持って部下に仕事を割り振り、それに沿った行動を評価する。
- 仕事を標準化し、歯車になる人は人の上に立てる
この考え方は一見逆に見えるけど、経験上でも真理だとわかる。
仕組みを憎んで人を憎まず
ただ、属人化する上司は悪人か?というと違う。
仕事を属人化させる余白のある今の”仕組み”が問題なのだ。
これは完全に社長である僕の責任である。
属人化は良くないと認識してからは、口酸っぱく言ってきたんだけど、ほとんど人の行動は変わらなかった。
「属人化するからそのやり方は止めよう」
そう言うとその場ではみんな「わかりました」と言う。
ただ、実行する人としない人がいた。
それは正直今まで僕は、”個人の能力差の問題”だと思ってた。
言うだけではダメなのだ、必要なのは…
マイナス評価の重要性
「そのやり方は止めよう」と伝えても実行しない人がいる。
それに対して「マイナス評価しない=給与を減らさない」ことは、そのやり方を認めているのとおんなじだ。
本にはこんな感じで書いてある。
確かに。
やはりここでも【グッド(バッド)アクションと評価】がセットなのだ。
その理由がこの本でわかって良かった。
過去に指導した人たちに謝りたい。
ただ、過去を悔やんでも仕方ない、「これからどうするか」しかない。
能力差の補足
補足として、「能力差がない、大体のことは仕組みで解決する」と思ってはいない、能力差はとてつもなく存在する。
この業界において言うと、学歴は関係ないと思う。
それよりは健康状態が良い、共感性が高い、この2つの方が重要。
我属人化邁進
標準化していくのは社長も例外ではない、と書いていた。
ただ、僕ほどこの会社を意欲的に経営できる人がいるだろうか?
この意欲は育ててどうにかなるものだろうか?
マンツーマン指導を続けたとて、同じような人間は出来上がるだろうか?
ワークライフバランスだとか言って年間休日数を数えるような人では無理。
AIわかんない、YouTubeやりたくない、他社よりちょっといい会社にしたい。
そんな多数派と同じではダメなんだ。
つまり”フツーの人生にさようなら”を告げた人しか成果は出せない。
凡人が成果を出すなら、良い体調を維持した上で時間を投下するしかない。
だって凡人なんだから。
フツーの人が努力と思うことを習慣レベルでこなし、フツーの人生では絶対起きないことを努力して実現する。
結局、属人化する、それでいい。
終わりに
来年のテーマに「今より仕組み化」を取り入れる。
ただ、自分は属人化を加速する。
それ以外の方法が見当たらない。
発信活動も加速したい。
だって目立たないと見つけてもらえないから。
中小零細企業の社長から一国の首相(大統領)まで、カメラの前で一芸を披露しないとビジョンが実現できない社会はどうかしてると思う。