このタイトルは最近読んだ本の一説にあった。
今時点のITと現実世界がかけ離れていて飽き飽きすることがある。
事業運営している中でも「なんで?!」が多過ぎてもどかしい。
日常生活でもあるけど、仕事の時の方が多いかな。
勤務形態一覧表
ちょっとマニアックな話で、行政に提出する「勤務形態一覧表」というものがある。
簡単にいうと、制度で決まってる人員基準を満たしているかどうかを算出する表。
生活介護とか就労支援だと、作成するのにそんなに大変な書類ではない。
Excelでちょちょいと出来る。
ただ、グループホームは違う。
「管理者」「サビ管」「生活支援員」「世話人」「夜間支援従事者」の5職種に分類され、1人のスタッフがこれらを兼務もする。
報酬の加減算も多いグループホームでは、スタッフの入退職によって都度、作成して提出していた。
これに管理者が多くの時間を取られていた…
8~9割 自動化
そこで社外にいるシステムエンジニアに、これを簡単にできないか?
頼んでみたところ8~9割、自動化できた。
働き方とか職種とかの「スタッフ情報」を入力すると、自動で振り分けて表作成までやってくれる。
「やったー!」と思う反面、「なんでこんなことを1零細企業がやらなきゃいけないんだ…」ともどかしい気持ちになる。
そもそも行政の方でスタッフ数とかの事業所情報を入力したら、報酬の加減算も自動更新するアプリを作ればいいのだ。
というかマイナンバーカードに勤務先と働き方を登録して、それを事業所情報と紐づければ報酬の加減算もリアルタイムで完了しそうなのに。
届け出忘れでの損とかもらい過ぎとか、不正請求のやりようがなくなる。
こんなことを全国の事業所と行政がやっている限り、本当の意味での「介護の生産性の向上」なんて日は来はしないだろう。
処遇改善手当
これも以前投稿したブログにも書いたこと。
言うことは同じなんだけど…マイナンバーに勤務先と銀行口座を登録して、国から直で手当を送れば完了じゃないすか?
それで済むものを、報酬として会社に渡して介護スタッフに渡して…
計画書を作って実績報告を作って、行政は定期的に実地指導にも来てくださる…
どれだけ大変か…
介護職に就いているほとんどの人は、「目の前のご利用者の支援」「サービスの質の向上」に集中したいのだ。
広島市は行動援護サービスとグループホームの併用不可
これが広島市では現状禁止されている。
大阪や静岡では推奨されている。それを知ってそれぞれに電話確認もした。
同じ国・法律・制度の元でも、自治体を介すとルールが変わる。
広島市はこの手の類が多過ぎる。所謂ローカルルールというやつだ。
そんな中、2023年10月に厚生労働省から出された資料に初めて?グループホームと行動援護の併用を認めている文書が発出された。
改善されればいいけど…
僕が当事者なら住む場所からプランニングする。
今のように、情報管理が一括できる時代の行政の仕事とはなんだろう?
マイナンバーとライドシェアと民泊
最近、マイナンバーカードに健康保険証の機能を付ける「マイナ保険証」への完全移行が決まった。
- あぁ、良かった!
反対意見を押し切って決断した勇気は素晴らしいの一言である。
この流れに乗ってライドシェアも押し切ってほしいところ。
あるデータでは、一般家庭で使ってる車は1日のうち95%は駐車場で眠っているという。
世界ではライドシェアは普通である。
マレーシアでも現地の人たちは、空き時間を使ってスマホ1つで”タクシー運転手”に変わる。
家も使わない時にシェアすればお金に変わる。
年末年始に1週間帰省したり、旅行とかに行くならその期間貸し出してお金に変えるのだ。
その期間だけ、必要な人がいる。
余談〜物々交換の世界〜
僕は最近、物々交換に興味がある。
ただ貨幣を使わないというだけだけど…
例えば、今回作ったような勤務形態一覧表Excelなどをホームページで公開して取得してもらい、代わりにモノやコトを提供してもらう。
例えば、「今度うちの施設に見学に来てもいいよ」とか、「作業所で作った製品あげるよ」とか。
交換するモノやコトはその人が決める。
ただ、それを受け取るかどうかは判断させてもらう…
いらないものを受け取っても捨ててしまうから。
そんなことが出来ないかなぁと、ぼんやり考えている。
終わりに
僕が死ぬ頃には、日本と世界はどこまで変わっていくんだろう。
僕の子どもたちがおじいちゃんになってる頃はどうだろう。
西暦2500年、3000年には2000年代はどのように歴史表記されているんだろう。
本当に必要なモノやコトを、同じモノやコトで交換して、食べて遊んで、1日4時間ほど働くことが人間らしいのではないだろうか。
働き方は狩猟採集時代を見習うべきだ。