ある特別養護老人ホームで、スタッフの勤務を1日10時間 週4日(週休3日)の勤務形態を作ったという記事を見た。
特養のシフト上、組みやすかったのだろう。
これはメッチャ気持ちわかる。
24時間でシフトを組む必要がある業態のあるあるなのかもしれない。
うちもグループホームのリーダーたちに相談したところ「やってみたい」と即答だった。
その仕組みとメリットデメリットについて記事にしておこう。
週5日 40時間労働が基本
僕の知る限りでも、求人情報をみてもこの働き方が一般的だ。
1日8時間×5日=40時間
それを40時間労働はそのままに、1日の働く時間を長くして日にちを減らしてしまうわけだ。
1日10時間×4日=40時間
すなわち週休3日制になる。
この働き方は、労働基準法的にも36協定を結べば問題ないようだ。
うちのシフトだと7:00〜18:30が基本になるのかなぁ。
今までなんの疑いもなく週5日 40時間の勤務形態をやっていた。
日頃から「当たり前を疑うことから…」とか言っているのに恥ずかしい限りだ。
メリット
- ・まとまって働きたい
- ・休みが多い方が嬉しい
- ・体力に自信がある
こんな人にはいいかもしれない。
出勤時間が朝早く、帰りも少し遅くていい人だ。
一方、施設にとってもメリットがある
- ・朝夕のピークタイムを1人で対応できるのでシフトが組みやすい場合がある
- ・ご利用者の朝の状態を知ってる人が夕方も対応できる
グループホームでは6:00〜9:00、15:30〜18:30くらいにモーニングケア、食事、入浴などで忙しい。
飲食店でいうところのピークタイムである。
1日8時間労働だとピークタイムのためにどうしても2人必要になる。
もう一つ、朝の体調が気になりながらも通所施設に送り出したご利用者を、夕方も同じスタッフが対応できるのはプラスに働くと思う。
気になった部分の細かいニュアンスが伝わってなければ、対応方法も変わってくる。
経験があるからわかる。
デメリット
- ・早朝や遅くまでの勤務ができない人には難しい
- ・体力に自信がない人は難しい
慣れない働き方に疲れを感じる人はいるだろう。
施設のデメリットもある。
- ・統計上、長時間労働は介護事故の温床である
- ・みんな週休3日になると人員が多く必要
これらを乗り越えて導入できるのか否か?
チャンポンでどうでしょう?
結局偏ったやり方をするとスタッフも限定的になるし、事故が起きては元も子もない。
1日8時間労働というやり方を見出した先人たちは、何かしらの考えがあってのことだろう。
リーダーミーティングでもチャンポンがよさそうって意見が直感的な反応だった。
僕がシフト作成者でもそう思う。
しかし今現在、人間が一番長く過ごした狩猟採集時代の労働時間は、1日4時間と言われていることは付け加えておこう。
農耕時代に変わり働く時間が増えて、腰痛と鬱と栄養失調と格差など、たくさんの問題が生まれたという。
一方、農耕になることで食べ物は安定し、人は定住し始め、子育てがしやすくなったプラス面もある。
要はチャンポンがいいと思う。
ちなみにやりたいことがある人は長時間労働をオススメする。
僕は苦は1ミリも無く1日14時間労働してきた。
今は子育て中で出来ないけど。
凡人は時間を投下するのが有効な選択肢と思われる。
終わりに
なんでもそうだけど、一度やってみてダメなら元に戻せばいい。
トライアンドエラーの繰り返し。
「みんなは」「普通は」「社会一般的に」そんな言葉が出てきたら気を付けよう。
変化を受け入れよう。