- 幸せな人生を送りたい!
自分が望んだ人生に近づくために、みんな何かしらの努力をしていると思う。
自己啓発?運動?食事を気を付ける?
否、歯磨きじゃ。
目次
口腔ケアの目的
- QOLを保ち高めることである
Quality of life(クオリティオブライフ)、直訳すると人生の質。
口腔ケアは人生の質に影響しますと言ったら、「おっ!ちょっと話聞いてみようかな?」となるだろう。
そんな大げさな!と思うかもしれない。
まずは聞いてみてほしい。
口腔ケアをしなかったらどうなるか?
生活習慣病にかかりやすくなる
歯周病になると脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病のような生活習慣病のリスクが上がる。
脳梗塞に関しては、歯周病の人とそうでない人と比べて2.8倍。
歯周病を簡単に説明すると、
- ・口の中に傷があって炎症があり
- ・細菌がたくさんいる
っていう2つの条件が揃っている。
その傷口からばい菌が入っていって、血液内で白血球とばい菌が戦って、その死骸が血管壁にこびりついて脳梗塞に繋がる。
認知症と誤嚥性肺炎のリスクも上がる
歯が無くなり噛めなくなると、咀嚼をしないことで脳への血液量が減り認知症のリスクが高まる。
認知症になると誤嚥しやすくなることがわかっている。
口の中は歯周病で細菌だらけ。
唾液などと一緒に細菌も肺に入ってしまい誤嚥性肺炎となる。
歯周病からの必殺フルコースである。
栄養不足になる
歯周病が進行すると痛みが出て食事をするのも痛い。
なので食事が嫌になってちゃんとした栄養が摂れなくなる。
歯周病がさらに進むと歯が抜ける。
でこうなると食べ物をちゃんと嚙み砕いて食べることが難しくなるので、食べ物を形のまま飲み込んでしまうことになる。
これで前章の誤嚥にも繋がる。
もう一つ、咀嚼不十分な状態で飲み込んでしまうと、胃や腸に負担がかかってしまい栄養もちゃんと吸収できない。
自信がなくなる
歯周病が進んで歯が抜けると喋りにくくなる。
活舌が悪くなって言葉がはっきり話せない。
さらに歯が抜けると顔の形も変わり、同年代の人と比べて老けて見られる。
喋っても伝わりにくくなって、顔も変わって老けてしまうとどうなるか?
人付き合いが嫌になって出不精になり、社交的じゃなくなる。
なんだか気分が上がらないのだ。
転倒のリスクが上がる
歯が無くて嚙み合わせが悪いと、身体のバランスがうまく取れなくて転倒のリスクも上がる。
僕たちは体を動かす時に、無意識に歯を食いしばって体のバランスを取っている。
食事の時も、足が地面にしっかりついていないと、身体の筋肉が口の周りに伝わらなくて、噛んだり飲み込んだりが難しくなる。
小柄なご利用者の場合、通常の椅子では地面に足がつかないことがある。
そういう時はステップ台などを足元に置いて、地に足が付いた状態にするといい。
虫歯
虫歯というと、バイキンマン的なイラストやかわいく痛がっているようなイラストが多い。
こんな感じ。
しかし実際にはこれである。
恐怖でしかない。
恐怖を煽るなら文章より画像を見せるのが早い。
歯周病
「毎日の歯周病予防はこれで!」
テレビで芸能人が言ってそうなフレーズ。
では歯周病になるとどうなるのか?
恐怖でしかない。
虫歯と歯周病の原因
大きな原因は歯垢(プラーク)と歯石である。
歯垢は白くネバネバした細菌の塊で食べかすではない。
歯石は歯垢が唾液中の成分と結合して石灰化したもの。
歯垢と同じく歯石にも細菌が溜まりやすい。
その細菌が増殖する過程で作られる毒素が、歯肉の刺激になって炎症が起きる。
歯垢は歯磨きで落ちるけど、歯石は歯磨きでは落ちないので、歯科でクリーニングをしてもらう必要がある。
終わりに
今回のブログは、口腔ケアに対する知識を入れるだけのいわば前編。
次回、適切な口腔ケアについて書こうと思う。
自分の子どもにも手を変え品を変え、口腔ケアの意義を伝えている。