※前提条件として、このブログでいう「気の合う人」「イエスマン」とは、僕のやりたい事をすぐに実行してくれる人を指す。
このタイトルを聞いて、反射的に反論が溢れ出る人もいるだろう。
12年社長業をやってきた結果、僕はこう思う。
うちのような零細企業は僕のイエスマンを集めるに限るのだ。
説明不要のコミュニケーション
関係性が出来ていればいるほど、コミュニケーションの質もスピードも上がる。
「この仕事をお願い!」と言う度に、
「この業務はこういう意味があって、こういう手順でやって…」と説明していてはいくら時間があっても足りない。
もちろん、馴れ合いの中にも礼儀や共通認識を高める打ち合わせも必要だ。
ただ、気の合う人であればあるほど、「田中さんの考えはこうだもんね」が積み上がっている。
説明不要の最上級
家族とチャットをする時を思い浮かべてほしい。
「今日は忙しいですか?」とか「ちょっとお願いが…」とかのすべてを省略して、
- 「今日の夜は外食で!」
これで夜ご飯の予定が決まる。
もしこれが職場でもあまり話したことがない同僚であれば…
「今日の夜ご飯一緒にどうですか?」「何が好きですか?」「家は近くですか?」
前段階での確認や共有したい情報が多い。
仲の良い職場仲間でも「今日の夜一緒にどう?」くらいから始まるだろう。
僕と気が合うとは?
それを踏まえて僕が気が合う人とは?
- ・僕が障害福祉サービスでやりたいことを理解している
- ・リスクや公平の意味がわかっている
- ・トライアンドエラーが早い
一言でいうと僕の抽象概念を理解している。
例えばこの中の”僕にとってのリスクや公平”とは、
- ・介護事故を恐れて屋外活動をしないことは、リスク回避とは言わない
- ・”屋外活動に参加できない人”に合わせて企画しない
- ・それは”公平”ではない
過去を思い出すとそんなことが思い浮かぶ。
課題の分離が出来る人
仮にさっき例にあげた屋外活動を企画して、出来る限りの準備をして挑み、失敗(利用者さんが不穏になったなど)部分があったとしよう。
だとしてもすべてが失敗ではない。
一部分が失敗であり、成功と呼べる部分もあるだろう。
しかも「屋外活動を企画した」「出来る限りの準備をした」という努力と勇気は評価されるべきである。
加えて、そもそも「失敗」の定義も人によって違う。
屋外活動に行って不穏になっても後々、「まぁ、でも良い経験をした」「あれがあったから次のステップが見つかった」と思える人もいるだろう。
2:6:2
一定以上の組織になると成果を出すのは一部の人と言われている。
2割の人が利益の大半を生み、6割の人がそれを支え、残った2割はあまり貢献していない。
介護だとこれがわかりにくく、営業職とかだと1人1人売上という数値があるから明白だ。
例えば月3000万の売上がある会社で営業マンが5人いたとして、1人が2000万、残りの4人は250万ずつくらいだとする。
この場合業績を伸ばすならば、2000万の売上を出す営業マンを集中的に育て、コミュニケーションを取る方が合理的である。
会社は公平な場所ではない。
利益を出し、お客様に喜んでもらうために存在する。
イエスマンで固めるのがダメな人(企業)は…
- ・そもそもの方針も動機もない
- ・リーダーとして熱意もなければ責任も取らない
- ・上場企業などで、気にするべき相手が多過ぎる
こんな場合だとイエスマンで固めるのは良くないよ~と何かの本で見た。
上場企業だと多数の株主がいて、その企業のすべての行動は株主のためでなければならない。
だからすべての意思決定が監視されているし、利益が下がりそうな行動は株主からNoが突きつけられる。
中小零細企業の株主は大体オーナーで、オーナーが全ての株式を保有している。
株式会社障がい者ライフサポートも例外なく、僕がすべて持っている。
極端な言い方をすれば、この会社は僕(株主)がやりたいことを実行する場所なのだ。
終わりに
ここまで見ても、この考えに抵抗がある人はあるだろう。
ただ、会社は利益を出す必要があり、そのためには迅速な意思決定と行動が不可欠なのだ。